RYAN SHAW LIVE
2008年11月25日(火曜日) @渋谷duo 今年3月のコットンクラブでのライブが好評だったライアン・ショウのライブを鑑賞。 1stアルバムも、殆どカヴァーながらに、20代と思えぬ60年代あたりのR&B(アール・アンド・ビー)魂を感じさせ、今年の新譜の中ではお気に入りの一枚。そして個人的にも久々のライブなので期待は高まる一方… が、ちょい期待はずれ。 ライアンはスティービー・ワンダーを超辛口にしたような、強力な喉の持ち主。そのハスキー・テナーを爆発させたスローの" I Am Your Man"や"I Found A Love"あたりは息を呑む素晴らしさ。大好きなチェアメン・オブ・ザ・ボードの"Working' On A Building Of Love"も痺れたね。ダニー・ウッズそっくり!! しかし残念ながらライブの構成が悪すぎる。 結果2時間近くのパフォーマンスとなったが、その間に何度バック・ミュージシャン(ギター、ドラム、ベースの3人の編成だが…)の紹介、ソロパートがあったことか。バンドの紹介等はライブでは欠かせないが、そこまで弾かせる理由はないんじゃない?ってくらい長く感じた。 バックは引き立て役に徹する。ヴォーカルの背中に映る顔色を伺いながら奏でるのがプロなのでは!?。 ライアンのソウルフルな歌を聴きに来てる訳で、誰もロック調のギターソロに興味は無い。 そのせいか全体的にロック色が強く出ていて、ライアンの歌もソウルなのかロックなのかわからなくなる時も。拍車をかけるように"Let It Be"なんてカヴァーがあったりと、持ち歌の少なさの悲哀と、迷走する方向性を露呈した。 どうせカヴァーするなら"Let It Be"ではなく"Let It Be Me"が良かったな。 120分、どうしても間延びした感は拭えない。ラストに客を総立ちにさせておいてからのギター、ドラム、ベースのソロは無いんでない!?。 90分でいいから、ライアンの声を浴び続け、後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした方が、同じセットにしても印象が違う。 この不完全燃焼の主因は完全に構成ミスだ。 Tシャツ、ジーンズにスニーカーで熱唱する歌バカ丸出しのライアンには大変好感が持てる。 今回の最大の見せ場はオーティス・レディングのカヴァー"Try A Little Tenderness "。確かに歌は上手いし、客もノリノリだ。が、やっぱりオーティスのカヴァーなんだ。 この逸材をコピー・シンガーで終わらせるのは勿体無い。直にリリースされる2ndアルバムでその方向性は決定付けられるでしょう。 期待します。
by l-jones
| 2008-11-29 23:41
| live report
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