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盲目ではない、ただただ、見えないだけ

盲目ではない、ただただ、見えないだけ_f0173964_0102046.jpgCALVIN SCOTT
「I'm Not Blind…I Just Can't See」(’71/LP)


60年代初期に同じ盲目のCLARENCE CARTERとデュオを組んでいたこのCALVIN。周知の通り、結局日の目を見たのはCLARENCEの方なのだが、CALVINがスタックスに残したこのアルバムも、CLARENCEがアトランティックに残した傑作群に負けずとも劣らない素晴らしい出来だ。
まずはA(1)”A Sadness For Things”、B(1)”Goin’ Back To Eden”の2曲のなんとソウルフルなことよ。CALVINのゴスペル染みた深みのあるシャウトは、最高のサザンサウンドと共に心に響く。こうした飾り気のないストレートな曲を聴くと、こちらも心が洗われる気がするし、またあらためてサザンソウルっていいよな~と感じる。
スローのA(3)”I've Made A Reservation”、B(3)”Will You Go With Me”ではじっくりと丁寧に歌いこみ、一転しA(4)”Goodness Gracious”やEDDIE FLOYDのB(4)”Never Found A Girl”でのジャンプナンバーでは最高の乗りを見せつけられる。A(5)”Sweet Sixteen”のブルースもカッコイイ。圧巻。
強烈なタイトルに負けない聴き所満載の名盤。味と深みに加え、この見開きジャケには芳ばしいにおいがぷんぷんだ。
by L-JONES | 2008-05-22 00:14 | soul review
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