KASHIF
「Condition Of The Heart」('85/LP) カシーフに熱を上げていた時期がある。80年代前半のサウンドとして斬新で、まさにカシーフ・サウンドとしか言いようのない音作り。その打ち込み主体の洗練されたニューヨーク・サウンドと、カシーフの鼻にかかったような癖のある歌い方が妙に気に入っていた。 B.T.エクスプレスに在籍していたこともあるようだが、ソロ作品ではその頃を直に感じさせるファンクなどはない。逆にアルバムタイトル曲のA(3)やB(2)”Say The Night”等のスローにおいては正統派ソウルの汚れなき心が感じられ、僕がカシーフを愛して止まない所以がそこにもある。特にA(3)は本作のBEST TRACK。 80年代後半、ニューヨーク・サウンドはニュー・ジャック・スウィング等の新たな時代の流れに淘汰され、僕の中で輝きを失っていく。しかしながら90年代後半にもインディながら新譜をリリースし、そのニューヨーク・サウンドへのこだわりを顕著に示すカシーフに、ほろ苦ささを感じるとともに畏敬の念さえ抱く。 独自のサウンドを創造し続けたカシーフ。同じアリスタに在籍した、ホイットニー・ヒューストンに提供した素晴らしき楽曲など、サウンド・クリエイターとしても再評価される日が来ることを切に願う。
by l-jones
| 2008-05-21 10:41
| soul review
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