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メッセージ

山下達郎 LIVE  ”TATSURO YAMASHITA Performance 2008-2009”

f0173964_1644961.jpgメンバー
山下達郎 (ヴォーカル、ギター)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ、ローズ)
柴田俊文 (キーボード)
佐橋佳幸 (ギター)
小笠原拓海 (ドラム)
土岐英史 (サックス)
国分友里恵 (コーラス)
佐々木久美 (コーラス)
三谷泰弘 (コーラス)




f0173964_1910766.jpg2009年4月21日 火曜日 @神奈川県民ホール

たっつぁんライブ3回目。そしてこれが悲しいことに今回のツアー、ラスト鑑賞(千秋楽のサンプラザは落選…無念)。

神奈川県民ホールは達郎氏もお気に入りのホールで、以前は必ずしょっぱなか千秋楽に持ってきていたらしい。
大阪フェスの取り壊しの話の中で、もしこのホール(神奈川県民ホール)も壊すなんて話が持ち上がったらまた一暴れしてやる、とのこと。
そしてなんと「次のツアーのラストはここでやります!」と高らかに宣言!(ホントか!?)
ホントなら少なくともそれまでは神奈川県民でいよう。

今回の6年ぶりのツアーは1から出直しツアーと本人が銘打っていた通り、セットは達郎初心者でも大いに楽しめる、ヒット曲満載の内容だった。
季節外れであろうが、何であろうが、ライブ中は「クリスマス・イブ」なのだ。
しかしそうしたヒット曲の中でも、達郎氏の想いはしっかりと込められている。
大阪フェスに捧げる歌はもちろんのこと、僕らとその子供達の未来に捧げる歌や、時世の流れを汲んだ歌などに込めたメッセージだ。

中でも今回のライブで1曲あげるならこれだ。
「蒼氓」
去年のアコースティック・ライブでもマーヴィン・ゲイの「What's Going On」とメドレーで歌った曲。
この曲は達郎氏が30代半ばに、そのマーヴィンの歌に触発され、自分の想いを込めて作った名もなき民に捧げた傑作。
ライブアルバム『JOY』の中でもその思い入れを語ってたっけ。
そう、「ちっぽけな街に生まれ、人混みの中を生きる数知れぬ人々の魂に」、
「泣かないで、この道は未来へと続いている」と歌った曲だ。
そしてライブでは間奏部分で4曲のメッセージソングを挟む。
インプレッションズ「People Get Ready」
ラスカルズ「A Ray Of Hope」
ボブ・ディラン「Blowin' In The Wind」
岡林信康「友よ」

どれもアーティストの思想を反映した時代を代表する曲だが、
「蒼氓」もカーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイらの曲に勝るとも劣らないメッセージソングだと思う。
難波さんの繊細で優しく奏でるピアノ、佐橋さんの泣きのギター、そして情緒豊かに我々に訴えかける達郎氏のヴォーカル。それはもう見事なケミストリー。
前を向いて、明日を見て、そして希望を見出せ、とパフォーマー達全員が託す、見事なメッセージだ。
ご多分に漏れず、ぼくも不況の煽りを受け続けている身、その為か今回のライブの中で一番、胸も瞼も熱くなる瞬間だった。
ちなみにこの曲は去年のサンデーソングブックのラストを飾った曲でもある。


f0173964_19142754.jpg今回はホールを包む雰囲気がすこぶる良い。
真剣に耳を傾ける客の気持ちが緊張感のある張りつめた空気を生み、曲が終わればスタンディングオベーション並みの大喝采。
それはきっとアーティスト側にも伝わるのだろう。
45本目ということもあるが、パフォーマンスの完成度も更にあがり、バンドメンバーも曲に合わせ踊ったりと、楽しそうだった。
ライブは生きているんだな、会場全体で作るもんなんだな、つくづく感じた。

ラストではそんな空気からか「今日はお客さんのお陰でほんとに気持ちよく出来ました!なのでオマケ!」といって、
なんと「サーカス・タウン」!!
もう会場、狂喜乱舞。いやいや、ホントに嬉しかった…


*****
達郎氏のファンは熱狂的な人が多くいる。ファンクラブは言うに及ばず、10年以上毎週ラジオを聴き続けている人、
ついでにラジオの文字起こしまでする人、ライブツアーでは何本も足を運ぶ人(今回も50本制覇の人もいた…スゴイ…)、
そして日曜日のラジオで紹介されたオールディーズLP/CDを探しに、翌月曜日にはレコード屋巡りする人、などなど。
面白いのが、みんな途中で気移りしない。20代で達郎好きになった人は40代、50代になっても皆たっつあん好き。
達郎氏の不変的な音楽とそのスタンスの賜物だろう。

しかしネットの掲示板等ではこうした熱狂的なファンに後ろ指をさす人も。
ファンにとっては絶対的な存在である達郎氏だが、それが宗教染みていて、いわゆるキモチワルイと。
今回のツアーでも、達郎サウンドはロックンロールではない、新譜がない時点でもう懐メロだ、と感じる人も。
まあ、なんとなくわかる。長渕剛をなんでそんな好きなの?って思うのと同じ感覚なんだよね。

ではなぜぼくは達郎氏が好きなんだろう。ふと考えてみた。
確かに達郎サウンドには惹かれるものがあるし、彼の音楽に対する信念、思想、執着は畏敬の念さえ抱く。
音楽で生きる、音楽に人生を懸けるその頑固一徹な姿は美しい。
でもそれだけではないんだ。
ぼくが必要以上に興味を抱いてしまう理由は2つある。

一つは達郎氏が類いない酔狂レコードコレクターであること。
レコード屋では1枚1枚を吟味し、その作品の背景や想いを感じつつ購入する。そのマニアっぷりが仕事上でも顔を出す。
他でもないぼく自身もレコード好き。なのでそんなマニアックな達郎氏に愛着を覚えるのだ。
自分の持っているレコードがサンソンでかかると嬉しくて嬉しくて。
あぁ、俺は東北沢の「エボニーサウンズ」で買ったお皿だぞ、ってね。彼を身近に感じられるのだ。

そしてもう一つがたっつぁんの外見。
どうかばおうとも、どう趣味を変えようとも、二枚目には映らない。異論はないだろう。
レコードジャケットに本人の顔がでようものなら、子供が怯えて泣くなんてことも(笑)。
そんなルックスがいいんです。親近感湧くのです(笑)。これで見た目が福山雅治だったら絶対に好きにならない(笑)。ひがみ根性丸出しだけど、正直なところ(それでもあんなキレイで多才な奥さんをゲットするんだからね。いや、逆にたっつぁんはゲットされたのだ!そう思いたい(笑))。

そんなささいなことが、ぼくとの距離を縮め、彼を特別な存在にしている…
*****

「ロックはパッションがあれば懐メロにならない。」
「ホールツアーにこだわる。ディナーショーは死んでもやらない。」
達郎氏が繰り返し言っていたこと。

ロックでもソウルでも懐メロでもなんでもいい、ホールでもライブハウスでもディナーショーでもなんでもいい、
またぼくたちの前で歌ってください。


f0173964_19105217.jpg今回の計50本のライブツアー中、3本参戦することが出来た。
1本目、30本目、45本目。
初日のういういしい厚木、エヘン虫のお陰(笑)で「スパークル」を二回、更なるおまけで「ラスト・ステップ」も聴けたNHK、最高の雰囲気の中、完成度120%のパフォーマンスだった横浜。

偶然にも3日間すべて天気は雨だった。

雨… ~「Rainy Day」「Rainy walk」「アンブレラ」「2000tの雨」「雨は手のひらにいっぱい」「こぬか雨」「雨の女王 (Rain Queen)」「十字路」~

思い出すのは、雨と達郎とSOUL。雨も悪くないな、と思った。

SETLIST

2008年12月5日 金曜日 @厚木市文化会館


 1. Sparkle
 2. Jungle Swing
 3. Blow
 4. Donut Song
 5. 夏への扉
 6. ついておいで
 7. Paper Doll
 8. さよなら夏の日
 9. Forever Mine
10. バラ色の人生
11. Chapel Of Dreams
12. Have Yourself A Merry Little Christmas
13. We Wish You A Merry Christmas
14. クリスマス・イブ
15. 蒼氓 (People Get Ready ~ A Ray of Hope ~ Blowin’In The Wind ~ 友よ)
16. Get Back In Love
17. Bomber
18. Let's Dance Baby
19. 高気圧ガール
20. Ride On Time

(アンコール)
21. ずっと一緒さ
22. アトムの子
23. Downtown
24. Your Eyes

2009年 3月1日 日曜日 @NHKホール

(アンコール)
21. ずっと一緒さ
22. アトムの子
23. Downtown
24. Sparkle*
25. Last Step*
26. Your Eyes

2009年4月21日 火曜日 @神奈川県民ホール

(アンコール)
21. ずっと一緒さ
22. アトムの子
23. Downtown
24. Circus Town*
25. Your Eyes

*)おまけ
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by l-jones | 2009-06-27 17:26 | live report

ソウルバーをはしご "Sweet Harmony" から "Magic" へ

f0173964_1722971.jpgV.A.
「SOUL GALAXY: In The Magic Motown 」('09/CD)


「SOUL GALAXY」シリーズ、第2弾。今回は今年50周年を迎えたモータウンに絞ってのリリースとなった。もちろん今回も選曲はソウルバー「ミラクル」のオーナー川端満男氏。

前回に比べ若干曲にばらつきがあり、曲単位では疑問符が付くものもある。が、逆にこれがモータウンの代表曲だ、と言われてもおかしくない傑作も多数。
全体を通せばそれはもうさすがモータウン。何かわくわくさせるような瑞々しく弾けるサウンドはモータウンならではだ。
モータウンということもあって有名なアーティスト作品も収録。スモーキーやテンプスをはじめ、コントゥアーズやファンタスティック・フォーなど。中でも4曲も収録されているファンタスティック・フォーのジェームス・エップスの力強い歌声は印象に残った。胸に響く、まさにソウルフル。

こんな極甘茶シングル盤持っていないのに、どっかで聞いたことがあるな...あ、そうだ、サンソンだ!と、思ったのが11のザ・ディファレント・シェイデス・オブ・ブラウン。哀愁漂う旋律に美しいファルセットとコーラス。そこへ途中から俺の番だと言わんばかりに入り込み力むバリトン。特に後半の絡みはたまりませんな。スウィート・ソウルのお手本の様な曲。個人的には本作の白眉。こんな曲をソウルバーをはしごした時に聞きたいものです。

*****

本CDのライナーノーツは、毎度おなじみ音楽評論家の吉岡正晴さん。
吉岡さんの懇切丁寧な解説はいつも重宝させてもらってます。今回もしかり。
そしてライナー最後の決まり文句
「これで ~~ のアルバムはもうおしまい。いかがでしたか。このアルバムがあなたのCDライブラリーにおいて愛聴盤となることを願って…」
これ昔から大好き。やっぱこれでなきゃ。

*****

Track List
 1. The Contours / It's So Hard Being Loser
 2. The Contours / It's Growing
 3. Smokey Robinson & The Miracles / I Care About Detroit
 4. The Fantastic Four / I Love You Madly
 5. The Fantastic Four / On The Brighter Side Of A Blue World
 6. The Monitors / Step By Step
 7. Eric & The Vikings / I'm Truly Yours
 8. Bottom & Company / Spread The News
 9. The Naturals / The Good Things
10. The Sisters Love / My Love's Yours (Till The End Of Time)
11. The Different Shades Of Brown / When The Hurt Is Put Back On You
12. Edwin Starr / There You Go
13. Bottom & Company / Gonna Find A True Love
14. G.C.Cameron / Don't Wanna Play Pajama Games
15. Eric & The Vikings / It's Too Much For Man To Take Too Long
16. Art & Honey / The Best Years Of My Life
17. The Fantastic Four / Just Another Lonely Night
18. The Stylists / What Is Love
19. The Courtship / It's The Same Old Love
20. G.C.Cameron / Act Like A Shotgun
21. Bobby Taylor / Blackmail
22. The Fantastic Four / I'm Gonna Carry On
23. Third Creation / Rolling Down A Mountainside
24. The Temptations / Take Me Away
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by l-jones | 2009-06-18 17:44 | soul review