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山下達郎 生放送で大いに語る

2009年4月28日(火)夜11時~
NHK-FM
「大貫妙子~懐かしい未来~」


最近、シュガー・ベイブづいている。
知人から借りた「達郎SINGSシュガー・ベイブ」や、新譜「TATSURO from NIAGARA」。最近のヘビーローテーションだ。
そして極めつけが大貫さんの新番組NHK-FM「懐かしい未来」。その記念すべき第一回目のゲストが山下達郎氏だった。

ゲストでもあり、生放送でもありで、サンソンとはまた違った達郎氏に期待。
シュガー・ベイブ時代の思い出から、現在のツアーに関する話や環境問題に関わる話まで、期待通りの充実した60分だった。しかしよくしゃべりますね...たっつあんは。自分でも言ってましたが、ひとりでしゃべってます(笑)

「懐かしい未来」、未来に懐かしい。未来に取り戻したいものは何か。これが番組のテーマ。
その中での話。こうした社会的メッセージを達郎氏が発信するのは珍しい。

報道番組のテーマ曲「ミューズ」(発売は未定)を書き下ろしたことに関して。

「自分のコアなファンは40代半ばの男性が多い。その世代の人たちが今の不況のあおりを一番受けている。
アメリカでは景気回復の兆しが見えた等と言っているが、まだ当分は続くだろう。逆に中小零細企業への圧迫はさらに強くなるのでは。
ツアーを回って、その切迫感を痛感した。
その為今回のツアーでは少しでも力付ける歌を歌うしかないなと。よってツアーのセットの根本的なポリシーは明るい歌。人生は前へ行くんだ。頑張っていこうと。ネガティブな曲は1曲もない。

また人間の英知を否定的にとらえる空気が続いている。
安定した物質で、副作用がないとうたわれたフロン。それが結果的にオゾンを破壊する。であればどうするのか、それを考えていくのが人間のジレンマ、宿命だ。そうした発想を作り出せるのが人間という動物。自分は人間の英知をポジティブに考えている。
悪いことが蓄積される分、良いことも蓄積される。そしていつか、問題が少しづづ解決され、世界も良くなると信じる。

個人的に、政治のレベルで発言したり行動したりするのは難しい問題だが、雑ぱくな言い方をすれば、そんな考えをもって「ミューズ」を作った。」(大意)

天文学好きな達郎氏ならではの解釈であって、言葉に力がある。
「ミューズ」はネガティブな報道ばかりの昨今に一石を投じた曲。早く発売してください。

大貫さんも自分の掲げたテーマに対して、ここまで回答してもらえれば満足でしょう。

f0173964_0581356.jpgそうした社会的メッセージを投げかけた後に達郎氏がセレクトしたのは
THE RASCALS
「A Ray Of Hope」

ラスカルズは達郎氏のアイドルであり、中でもこの曲はプライベート・アンセムとのこと。
自身のライブでも「蒼氓」の間奏に織り込んでいる曲(ほかはインプレッションズ、ボブ・ディラン、岡林信康のやはりメッセージ・ソング)。
白人とは思えない黒さの曲だ。


自分の音楽に対しての話では、不変性を持った曲を作りたいと考え、同じサウンドをどれだけ固持できるか、変えないアバンギャルドなものを目指しているといった、あらためて達郎サウンドを確認出来る場面も。
そのスタイルをいま話をしている大貫さんとツイン・ヴォーカルだったシュガー・ベイブでスタートさせたかと思うと、不思議な感じがする。
でもきっとこの二人の出会いも必然だったんだろうな。
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by l-jones | 2009-05-07 01:24 | radio